September 12, 2008

どうしたらそんなにひとが来てくれるの?

ある会合があって、先日の公演を観にきてくれた人から
「どうしたらあんなにひとが来てくれるの?」と直球の質問をされた。あんまり直球すぎて、あたふたとなりしどろもどろに
「一週間前までは、客席の半分もうまってなかったから、そこからみなで電話かけまくって・・・・」
と答えにもならない答えを・・・。

「知名度があるんですかねえ」
「いえいえ、でも10年続けていると。楽しみにしていてくれる人もいて」
「そうか、伝統ですね」

と話は途中で終わってしまった。

確かに10年前“知ってる人は知っている”ぐらいで、それは今も変わらないけれど、その“知ってる人”は少しずつは増えてきていると思う。

でも、気持ち(実感)としては毎回毎回、一回一回の感じだ。

チラシ・チケットができあがり、スタッフ・キャストに配券し、「さあ紹介してあるこう」となったとき、キャストのひとりがポツンと「でもチケットが売れるということは、お客さんが来るということよね」とつぶやいた。

その頃はまだまだ芝居は仕上がっていなくて、仕上がっていないどころか演じてる本人たちが、いったいこれはどういうお話なのかたぶんまったくわかってない状態で、演出が何度同じことを繰り返して言っても、大声をだしても、「???????」な状態で。

当然チケットの売り上げも全然伸びなかった。

それが公演10日前、そして1週間前位にになった頃、見えなかったものが見えてきて、芝居は突然動き出した。

「お客さんが来るということよね」とつぶやいていたそのキャストは、「前の勤めてた職場に行って、全然知らない人にもチケット売ってきたわよ」と大きな声で話すくらいになっていた。

毎回毎回、一回一回、と思うのは、そういう一人一人の結果だなと思うから。



そうそう直球の質問をしてくれた彼からは
「払ったお金分、充分楽しめた」
といううれしい言葉をもらいました。

12:56:30 | fe | comments(0) | TrackBacks