February 23, 2007

ミュージカル表現教室まとめの会

ミュージカル表現教室まとめの会がありました。
この教室担当の演出家から、参加した子どもたちに毎回やったことのプリントをまとめたファイルが渡されましたが、その最後に綴られた彼女の文章をご紹介します。


ミュージカル表現教室のまとめのまとめ    2007年2月23日 

表現教室はいかがでしたか?台本全部は出来ませんでしたが、私としてはとても楽しく、よい作品作りが出来たと思っています。
さて、第3回の教室で役のエピソードを作りました。今回は、この「エピソード」を、全てのことを考えるときの基本として大切にしました。役の気持ちや動きを考えるときは、「エピソード」があって、気持ちが生まれ、気持ちがあるから動きになるということをやりました。

私は今回、「森の精」の経験をもとに、“動かされている”から“自分から動く”ということに向かって頑張りたいと思っていました。難しいけれど、やってみたら何かしら得るものがあるのではないかと思っていました。みなさん、どうでしたか?
私は、次の三つのことを、わかりました。
 ? 自分で感じて動くということは、大変難しいことだということ       
 ? ?のことが出来るようになるには、たくさんの時間と経験が必要だということ
 ? でも、何度も舞台に立てば、必ず「出来る」方向へ成長しているということ です。

誰でも赤ちゃんの時は、ワケも分からずに泣き、手足をばたばたしているだけです。それがだんだん、「自分がこうするとお母さんが抱っこしてくれる」ということを感じ、「抱っこしてもらいたいから泣こう」と、考えて行動し始めます。
作品作りも、「ワケわかんないけど言われたとおりにやる」という経験がたくさんあって、そのうちに、演出者の言ってることを理解できるようになり、そして、自分の感じたことを自分のやり方で表現し始めるんだ。そんな簡単に出来ることではないんだなあと。だから私は、自分のお芝居も、表現教室も、じっくりとあせらずに1回1回の経験を大切にしていこうと思いました。

役の気持ちを感じることは難しいことでしたね。生活の中では、なんだか忙しくて相手の気持ちを思いやってるようで案外さらっとやり過ごしているかもしれないです。みんなに、「役の気持ちを考えよう」と自分で言いながら、実は“浅い思いやり”で自己満足してる自分に気づきました。

私たちの毎日は、「エピソード」です。自分自身の「エピソード」を大切にして自分の気持ちも、人の気持ちも大事に思いやれる人になりたいなあ。私も頑張ります!
次の表現教室は未定ですが、そのうちやりますよ、お楽しみに。
また一緒に作品作りしましょう!!


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